「APPLAUDIR」レーベルは新進アーティストの意欲的な演奏を最新録音で紹介するレーベルです。感性豊かな新進気鋭の演奏家たちの斬新な解釈で、聴き慣れた名曲が新鮮な響きで耳に飛び込んで来ます。
また、世界初録音も含め「知られざる名曲」も積極的に取り上げて行きます。作曲家たちの有名曲の陰には何らかの理由があってか陽の目を見ない優秀な作品が多数存在します。過去の演奏者たちからも無視され続けてきたそれらの傑作を取り上げる事に意義を見出し、若き演奏家たちが果敢に取り組んで行きます。
優れた録音で新しい才能を堪能していただく、実に「発見」の多いレーベルです。
品 番 | 内 容 | 解 説 |
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APLCD-001 |
◎ビゼー/ピアノ作品集 金田 仁美 (ピアノ) 録音:2014年4月24日 大阪・吹田 メイシアター 中ホール ¥2,600(税抜き) ¥2,860(税込み) |
ジョルジュ・ビゼー(1838-1875)は、「カルメン」というオペラ史上でも最高の知名度を誇る作品を生んでいる。しかし「カルメン」とそれに次ぐ有名曲「アルルの女」組曲以外、ましてやピアノ曲となると全くと言っていいほど知られていないのが現状だ。だが実はビゼーはピアニストとして相当の腕前#の持ち主であった。残したピアノのための作品は屈指のメロディメイカーであるビゼーの面目躍如たる名曲ばかりで、どれもが眩いばかりのロマンティシズムに溢れている。「カルメン」、「アルルの女」のピアノ編曲版も収録。
<演奏者プロフィール> |
APLCD-002 |
◎19世紀アメリカのピアノ音楽 越山 沙璃 (ピアノ) 録音:2015年6月15日 大阪・岸和田 むくの木ホール ¥2,600(税抜き) ¥2,860(税込み) |
クラシック音楽がアメリカに持ち込まれたのは植民地時代で、当時アメリカの作曲家の多くはヨーロッパ音楽を唯一のモデルとして活動していた。しかし19世紀の後半には次第に独自の音楽スタイルを確立して行く。まさにその過渡期といえる時代に多くの傑作を生み出した最も個性的な作曲家であるゴットシャルク、マクダウェル、スーザの作品はヨーロッパ音楽の模倣ではない、独創性#溢れる新大陸の新しい音楽として我々に新鮮な衝撃と限りない愉悦を与える。
<演奏者プロフィール> |
APLCD-003 |
◎ドビュッシー&ラヴェル/4手のためのピアノ作品集 シャルム・アコルデ (金田 仁美/河内 仁志):ピアノ連弾 録音:2016年4月4日 大阪・岸和田 むくの木ホール ¥2,600(税抜き) ¥2,860(税込み) |
作風は異なりを見せながらもフランス印象主義の両輪とされるドビュッシーとラヴェル。彼らの珠玉の作品群は、作曲者本人のみならず多くの友人たちの編曲に対する創作意欲を掻き立てた。その完全に再構築された作品は、あたかも最初からピアノ曲であったかのように鳴り響き、単に管弦楽スコアをピアノ譜に書き替えたような通り一遍の"アレンジ"とは明らかに異なる。凡庸な副産物ではないこれらの編曲された作品群はオリジナルの4手用作品と共にこの2人の作曲家の色彩豊かな作風の根幹を再認識させる。
<演奏者プロフィール>
河内 仁志 (かわうち さとし) |
APLCD-004 |
「ザ・モーツァルト・アルバム」
「劇場支配人」序曲 (Piano Solo)
カラマーリ・フリッティ 録音:2017年6月24日 大阪・岸和田 むくの木ホール ¥2,600(税抜き) ¥2,860(税込み) |
この「THE MOZART ALBUM」は、「フィガロの結婚」などの有名な作品に加え、聴く機会の少ないオペラからのアリアやピアノ・トランスクリプションで構成されている。本来ドイツ語で歌われるジングシュピール「後宮からの逃走」や「魔笛」からのアリアはイタリア語歌唱で収録。聴き慣れた旋律が新たな魅力を放ち、モーツァルトの音楽の更なるドラマチックな側面を感じ取れる。またピアノ・ソロによる実に珍しい編曲版も収録。今までとは一味違うモーツァルト作品集。
<演奏者プロフィール>
吉田 好 (よしだ このみ) *ピアノ |
APLCD-005 販売終了 |
シューマン/ピアノ作品集
1. ピアノ協奏曲~Allegro affettuoso(ピアノ独奏版) 長谷川 美沙 (ピアノ) 録音:2018年4月17日 大阪・豊中市立文化芸術センター 小ホール ¥2,600(税抜き) ¥2,860(税込み) |
シューマンのピアノ作品集は種々出ているが、当盤はオリジナルのピアノ作品に加えて、交響曲や協奏曲などのトランスクリプションが含まれており、従来の作品集とは一線を画す内容となっている。ピアノ作品においては天才的ながらも、管弦楽作品では「オーケストレーションに問題あり」「交響曲はピアノ的発想」などと言われてきたシューマンだが、ピアノ演奏で再構築してみると色んな側面が見えて来て実に面白い。ピアノ・ソロによるシューマンの管弦楽作品がどのように耳に届くのか、様々な点で興味は尽きない。 |
APLCD-006 販売終了 |
モーツァルト/ピアノ作品集
1. サリエリの「わが愛しのアドーネ」による6つの変奏曲 長谷川 美沙 (ピアノ) 録音:2019年6月21日 大阪・豊中市立文化芸術センター 小ホール ¥2,600(税抜き) ¥2,860(税込み) |
ピアノのためのオリジナルに加えて、管弦楽を伴う作品の編曲版を収録した一味違うモーツァルトのピアノ作品集。中でも注目すべき「ピアノ協奏曲第20番」のピアノ独奏版はシャルル・ヴァランタン・アルカンの編曲。フランツ・リストと同様にピアノによる交響的表現を追求したアルカンらしい超絶技巧を要するアレンジで、オリジナルの平均演奏時間を大きく上回る40分近くを要する大作に仕上がっている。煌くような小品、そしてアルカンのモーツァルトへのリスペクトが詰まった編曲ヴァージョンが収められた実に魅力的な一枚。 |
APLCD-007 販売終了 |
星の夜 ~ Nuit d'Etoiles
1. 6つの想い出
長谷川 美沙 : ピアノ 録音: 2020年2月18日 大阪・堺 フェニーチェ堺 小ホール ¥2,600(税抜き) ¥2,860(税込み) |
「ウィーン三羽烏(がらす)」の一人として、フリードリヒ・グルダ、パウル・バドゥラ=スコダとともに活躍したイェルク・デームス(1928-2019)は、ピアニストとして数々の名演を繰り広げ、また作曲家として多くの優れた作品を創作した。当アルバムは、自然への強い愛を感じ取れる、デームスの芸術論が凝縮された珠玉の作品集。愛弟子の長谷川美沙、そして長きにわたりデュオを組んだ盟友ルッツ・レスコヴィッツという、デームスにとって特別な存在である2人による演奏がこの記念碑的なアルバムに花を添えている。 |
APLCD-008 販売終了 |
モーツァルト/ピアノ作品集<第2集>
1. J.P.デュポールのメヌエットの主題による9つの変奏曲 長谷川 美沙(ピアノ) 録音:2021年4月6日 大阪・豊中市立文化芸術センター 小ホール ¥2,600(税抜き) ¥2,860(税込み) |
モーツァルトは、天才的なクラヴィーア奏者(現代風に言えばピアニスト)であった。従って、作曲家モーツァルトとしてはピアノに関する作品は中核をなすべきものなのだが、自身はそれほど重要視していなかったと思われる。というのも、他ジャンルの作品に比べて、ソナタなどピアノの作品については、ほとんど何も書き残していないのである。「ソナタ」「変奏曲」「小品」に「レクイエム」のピアノ・ソロ版という、編曲ものとしては型破りと言える作品を加え、ピアノを通してモーツァルトの真髄を今一度味わってみたい。 |